まちレポート 第41号 2008年 春号
議会冒頭、代表質問で子育て支援・高齢者に優しいまちづくりなど市政全般に亘って論戦に臨みました
福岡市をもっと元気に!
子どもたちの未来のために市長の改革を支えます!
吉田市長の公約『留守家庭子ども会の無料化』と『自民・みらい』による対案で注目された3月議会。私は代表質問で留守家庭子ども会の無料化とサービス拡充について「留守家庭子ども会利用料の5時までの無料化は、就学を迎える親たちの励みになる事業として大きな意味を持つ」と市長提案支持を表明し「新・放課後等の遊び場づくりモデル事業」では、9月から市内全域ですみやかに実施するため、万全の準備を進めるよう強く要望しました。市長から「現在、事業を実施している学校を中心に、運営委員会と協議しながら7校程度を設定。今年の9月を目途に『新・放課後等の遊び場づくりモデル事業』を始動する。その際、必要人員の配置や屋内施設の確保とともに、遊びや活動の面でも留守家庭子ども会との連携をするなど事業達成にむけて3年程度の期間をかけて取り組んでいく」との答弁を得ました。無料化案は自民・みらい・ネットワーク等の会派によって1票差で否決されたものの「全児童を対象にした放課後遊びの広場」づくりを市全域に拡充し、子どもたちが元気にのびのびと地域で育つ環境整備に取り組んでいきます。
福岡市全体の特徴的な事業
子育て支援事業を充実しました
新・放課後等の遊び場づくりモデル事業が始まります。
児童が放課後等に身近で使い慣れた小学校施設を活用し、安全に安心して遊びや活動ができる居場所を提供し、子どもの心身の健全な育成を図ります。(約3000万円)
モデル事業の実施を通じ、遊びや活動のプログラムの内容、留守家庭子ども会事業との連携、地域・保護者の参加の仕組みなど、放課後等の居場所のあり方について、検証・検討を行います。平成20年度は、7校で実施し、3年かけて全市域に拡大します。
妊婦健康無料診査を増やしました。
赤ちゃんの成長とお母さんの健康を保持するために重要な妊婦健康診査の助成回数を現在の2回から5回に拡充します。(約3億円)
すこやか赤ちゃん訪問事業をはじめます。
身近な相談相手である民生委員・児童委員が、赤ちゃんが誕生した家庭を訪問し、地域の子育て支援の情報を提供する「すこやか赤ちゃん訪問事業」を全市で展開します。(約3000万円)
保育所の整備促進により、20年度は150人の定員増で待機児の解消に取り組みます。(6800万円)
高齢者の健康と福祉向上をめざして
高齢者を支える「地域包括支援センター事業」を強化します。
介護予防や総合相談支援等、高齢者を地域から支えていくセンター機能を持つ事業所(市内28か所に設置)をさらに充実します。(約5億7300万円)
後期高齢者医療制度の実施にあたって
75歳以上の方を対象とするこの新しい制度は、国の制度改革によって4月から実施されることになっており、一部負担増になるなど制度の不備を抱えてのスタートとなります。(約211億円)
当面は問題点を洗い出して、国に改善措置を求めていくよう要請します。
住民自治の支援充実に向けて
活力あるまちづくり支援事業として、自治協議会への一括補助金の限度額を増額(30万円〜70万円)し、使い勝手のいいように利便性の向上を図ります。(4億8800万円)
災害に強い、安心安全のまちづくりに向けて
市立学校施設の耐震診断や耐震改修および改築や大規模改造等に使います。(約46億円)
すべての公民館にAED(自動体外式除細動器)が設置されます。(約3000万円)
生活道路のバリアーフリー化等整備を促進します
生活道路の段差解消や電柱などの地下埋設化などバリアーフリー化をすすめます。(約114億円)
生活道路のバリアフリー化(壱岐団地)で動きやすいまちになりました。
コンパクトで活気のあるまちづくりにむけて
都心の容積率緩和によって機能強化を進める都心再生の誘導促進策として(130万円)
経済活性化に向けて
観光集客施策をすすめ、アジアのビジネス拠点形成に向けて、企業立地促進制度に取り組みます。(3億4000万円)
自動車関連企業誘致のために名古屋事務所を開設します。(約1130万円)
中小企業への経営支援策の充実など
中小企業への低利の資金融資や商店街支援、創業支援などをすすめます。(約1527億3500万円)
農林水産業の振興にむけて
持続性のある農業基盤づくりや都市市民との交流事業をすすめます。また森林の保全、林業基盤の整備や豊かな漁業環境作りに取り組みます。(約38億1000万円)
西区の個別事業
地域の自治力強化に向けた校区人材発掘・育成、組織化支援事業に取り組みます。
地域活動を担う人材発掘・育成及び人材活用システムの構築、自治組織への研修あるいは加入促進の支援、さらに地域コミュニティ施設としての公民館機能を強化し、総合的な自治力強化を図っていきます。(200万円)
西区地域交流センターが伊都区画整理区域のJR学研都市駅南側に建設されます。
地域交流センターは、福岡市が各区に整備している「市民センター」機能をさらに広域的にフォローする複合的機能を備えた施設として計画しているものです。現在、和白に「コミセンわじろ」雑餉隈に「さざんぴあ博多」があります。今回、西区での整備が実現することになり、遅くとも平成21年の1月には着工して同年秋以降の完成となる見込みです。
JR今宿駅のバリアーフリー化が実現します。
今年度中にJR九州によって今宿駅にエレベーター2基が設置される予定です。この事業に福岡市が補助します。
かなたけの里公園整備事業が始まります。
自然動物園構想の中止にかわる金武地域の振興・活性化事業です。地元からの期待も高く、体験型農園をはじめ花とみどりのレクレーション広場など約14haの敷地を要する自然公園が実現することになりました。今年度用地取得などがはじまり21年度中の開園をめざします。
吉武高木遺跡環境整備事業・基本設計の実施に取り組みます。
すでに用地の取得は終了しており、公園整備が急がれています。このほどやっと基本設計に入り早期開園に取り組んでいきます。
交差点改良事業等の取り組み
202号線福重交差点の南側・都地姪浜線上の交差点が改良されます。
外環状線橋本西交差点の西側(MrMax前)・周船寺有田線上の交差点改良に取り組みます。
石丸福重線整備に向けて測量から設計の準備に入ります。
今津運動公園「多目的グラウンド」整備が21年完成にむけて着工となります。
九州大学移転と周辺まちづくりについて
今年度中には六本松キャンパスを中心に約5600人の学生たちの移動がはじまります。これにあわせて周辺道路も「学園通線」を中心に工事をすすめます。伊都キャンパスへの移転はいよいよ第二ステージに入りました。